私はビジネスホテルの清掃責任者を７年やっています。

ビジネスホテルの客室清掃とはどんな仕事でしょうか？

客室にあるベッドメイクをしたり、
お風呂やトイレの清掃をすること。

掃除なんて誰でもできる簡単なことだと思ってる人は多いかもしれません。

そんな簡単ではないんです・・・

旅行先でホテルや旅館に宿泊したことのある人は多いと思います。

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今日、あなたが高いお金を払って、宿泊する部屋は、
前日にも宿泊していた人がいるのです。

その人が用をしたトイレやシャワーを浴びたバスタブ、
更に一晩寝ていた、同じベッドであなたも寝るのです。

そんなことを微塵も感じさせないようにするのが客室清掃の仕事なのです。

お部屋は商品です！

不良品をお客様に売ることはできません。
髪の毛１本でも落ちていてはいけません。
お部屋の隅々まで確認し、必要なものを補充して、
完璧な清掃とディスプレイのセンス。
更にスピードが必要なんです。

チェックアウトした部屋だけではなく、
連泊されているお客様の部屋にも清掃に入ります。

キャリーバックやボストンバックの荷物が置いてある部屋や、
脱いだ服が床に散乱している部屋、
机の上に空き缶や飲みかけのペットボトルやお惣菜の容器がそのまま・・・
様々なものが置いてあったりと、足の踏み場がないような部屋も意外と結構あります。

それでもバスルームの清掃やベッドメイク、床の清掃や備品の補充は行います。

時間をかければ、いくらでも綺麗にできますが、
清掃する部屋は１部屋だけではありません。

毎日が運動会のように小走りで動き回らなければ終わりません。
無駄な動きをしないように、いつも同じ導線で、振り返る時間もありません。

ちょっと大袈裟に聞こえるかと思いますが、
大袈裟ではないんです。

部屋数も熟して、綺麗に仕上げられるようになるには半年程かかります。
途中で挫けず続けている人は、必ずできるようになっています。

最初は時間を気にせず丁寧に清掃してもらってます。
そのうち自然と早く動けるようになるからです。
今一緒に働いている人たちも最初からできた人はいないのですから。

すごく大変そうだと思いますよね。
絶対にやりたくないなと思う人もいると思います。

でも大変なことばかりではありません。
時間が経つのがとても早く感じますし、達成感があり、やりがいのある仕事です。
いい洗剤を使わなくてもピカピカにできる技も身に付くので、
家の掃除にも役立ちます。
知らぬまに体力がついて風邪などひかなくなっている人もいます。
高いお金を払ってスポーツジムに通わなくても体型維持できちゃいます。

偉そうなこと言ってますけど、
この仕事始めた時は、毎日筋肉痛で・・・
いつも辞めたいと思っていましたが、、
今は体力が続くかぎりやっていこうと思えるようになりました(^^;)